血統馬の
アップトゥミー(牝3歳、美浦・
国枝栄厩舎、父
モーリス)は、ひと夏を越して成長を感じられる雰囲気だ。美浦・Wコースでの1週前追い切りは、5ハロン65秒8―11秒4の好時計を馬なりでマークして、3頭併せで最先着と切れのある動きが光った。
春の時点で国枝調教師が「本当に良くなるのは、まだまだ先」と語っていたように、秋を迎えて成長曲線に乗ってきた。前走だった6月4日の1勝クラス(東京・芝2000メートル)は、ヨーイドンの瞬発力勝負で鋭く差し切り、2馬身半差の完勝と素質的にも十分に上を目指せる器と考えている。08年の
秋華賞で惜しくも2着だった
母ムードインディゴの雪辱を果たすためにも、ここは最低限でも優先出走権を取る走りを期待したい。(坂本 達洋)
スポーツ報知