来春のクラシック戦線に向け、夏競馬が終了したこのタイミングで、現2歳世代を独断で格付けする。牡馬の1位は
ダノンエアズロックを指名。牝馬は
ボンドガールを選び、6月に東京での新馬戦を制した2頭がトップに就いた。
牡馬1位は
モーリス産駒
ダノンエアズロックを指名する。22年1歳セレクトセールで4億5000万(税抜き)で取引された素質馬で、東京芝1800メートルの新馬戦を2番手から抜け出して快勝した。レースセンスがあり、V時計1分48秒1も高い評価を与えられる。半姉はマイル重賞3勝の
プリモシーンだが、姉よりも距離の融通が利く。
2位の
シュトラウスは新馬戦を9馬身差で圧勝。ほぼ馬なりで後続を引き離したレースはインパクトがあった。新馬戦で鋭い決め手を発揮した3位の
ファーヴェントは、ダービー向きのタイプだ。
牝馬1位には
ボンドガールを選んだ。異父兄に
ダノンベルーガを持ち、6月の東京芝1600メートルの新馬戦を快勝した。ここで特筆したいのが1分34秒6のV時計。この時期の2歳馬が34秒台を記録しただけでも評価できるが、それを稍重馬場でマークした能力は底知れない。
2位の
チェルヴィニアは新馬戦で
ボンドガールに敗れたものの、続く新潟芝1800メートルの未勝利戦を6馬身差で圧勝した。
母チェッキーノは16年
オークス2着馬で、半兄は今年の
新潟記念を勝った
ノッキングポイントという血統。スケールは大きい。新馬戦をレコードタイムで制した
カンティアーモが3位でランク入りした。
◆番外編…僅差でランクインを逃した
ルーラーシップ産駒の
ボルケーノ(牡、美浦・堀)。
母スピードリッパーは重賞で3度の連対実績があり、近親に重賞勝ち馬の
ポップロック、
アナザーリリックがいる。東京芝1600メートルの新馬戦を1分34秒5(良)の好時計でV。2着
コスモブッドレア、3着
レガーロデルシエロが次戦を快勝したことから、レースレベルは高かったと判断できる。
提供:デイリースポーツ