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【紫苑S】ヒップホップソウル 木村厩舎2週連続重賞Vだ! 3頭併せで余裕の最先着

デイリースポーツ
  • 2023年09月07日(木) 06時00分
 「紫苑S・G2」(9日、中山)

 新潟記念ノッキングポイントで制した木村厩舎が、23年からG2に昇格した紫苑Sで2週連続の重賞Vを目指す。キタサンブラック産駒のヒップホップソウルは、祖母がダンスインザムードの良血馬。今春はフラワーC2着、オークスでも6着と見せ場をつくり、初タイトルを視界に捉える。未完成でまだ課題は残すものの、美浦Wの追い切りでは目を引く動きを披露した。

 初タイトルへ、軽快な動きを披露した。6日美浦Wで3頭併せを行ったヒップホップソウルは、最後まで余裕の手応えで6F84秒2-37秒1-11秒3をマーク。ゴールデンシロップ(5歳オープン)に1馬身、ジャングルキング(5歳2勝クラス)に2馬身先着した。

 申し分ないように見えた最終リハにも、騎乗した横山武、木村師は少々辛口だ。横山武は「バランスに難しいところがあるけど、動きは良かったと思う」と感触を伝える。木村師も「ためて最後にしっかり脚を使えるようにしたい。そのために道中はリズムを整えて、最後にビュッと行けるような調整をしてきた」と課題を挙げた。

 両者がこう指摘するのも、この馬の素質の高さを認めているからこそ。オークスではリバティアイランドに離されたものの、2着に0秒3差の6着と力は示した。師が「立ち回りは素晴らしかったと思っている」と振り返るように、タイトルを狙う手応えをつかんだ一戦だった。

 あとは実戦で、本来の力を発揮するだけ。師は「中山の二千はスタートしてから直線が長いので、自分のポジションを取る余裕がある」と舞台設定を前向きに捉えている。

 未完成ながら、重賞を勝てるポテンシャルを秘めた素質馬。秋の初戦でどんなパフォーマンスを見せるか注目だ。

提供:デイリースポーツ

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