開門直後の坂路をさっそうと駆け上がった。ディヴィナシオンは予定通りの木曜追い。ゆったりした入りから回転の速い脚さばきで加速ラップを刻んでいく。ゴール前、鞍上が促すと鋭く脚を伸ばして4F53秒9〜1F12秒1を計時した。青木助手は「1週前追い(坂路4F51秒3)が団野騎手にしっかり追ってもらったので、今週はしまい重点。動きは良かったし、いい頃の状態に近づいている」と納得の表情を浮かべた。

　団野はこの夏、森秀厩舎のジャスパークローネでCBC賞と北九州記念を逃げ切った。サマージョッキーズシリーズは24ポイントで3位。4ポイント差で首位の川田が今週末は韓国遠征で不在。着順次第ではシリーズ優勝の可能性が残されている。団野は「タイトルを獲りたいし(自分のためにも)秋に向けて、いい結果を出したい」と力が入る。

　前走CBC賞は前有利の馬場傾向で展開不向きの中、道中9番手から上がり3F33秒3の脚で7着。確実にひと脚を使えるのが一番の強み。青木助手は「無理に手綱を押さえ込むより、気持ち良く走らせた方が持ち味が生きる。オーシャンS(4走前2着)時のポジションで立ち回るのが理想的です」と意気込んだ。サマーシリーズを盛り上げた団野＆森秀厩舎のコンビから最後まで目が離せない。

　《上位5人と7位の幸にVチェンス》サマースプリントシリーズはCBC賞と北九州記念を連勝したジャスパークローネが21ポイントで首位。セントウルSに逆転可能な馬はおらず、既に王者が確定。サマーマイルシリーズは京成杯AH出走の4頭にシリーズ優勝の可能性がある。サマージョッキーズシリーズは上位5人と1着12ポイントのセントウルSに騎乗する7位・幸に優勝の可能性がある。

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