「ローズS・G2」(17日、阪神)
初距離、初コースでも挑戦あるのみだ。
秋華賞(10月15日・京都)への切符を求めて、関東馬の
リサリサが果敢に遠征してくる。今回が重賞初チャレンジではあるが、3勝の実績はメンバー上位で、陣営も「引けは取らない」と強気の姿勢。チケット奪取で牝馬3冠最終戦へ殴り込みをかける。
昨年7月のデビューから初勝利までに5戦。目立つような存在ではなかった
リサリサだが、実戦を重ねるごとに明らかな進化を遂げている。1勝クラスを3戦目でクリアすると、古馬初対戦となった由比ケ浜特別で2勝クラスは一発回答。見事な連勝を飾った。続く準OP・
新潟日報賞は3着に敗れたものの、強豪古馬とも互角に戦えることを証明した。
「まだ戦っていない相手もいるので大きなことは言えないけど、ここ数戦のレース内容はとても良かった。あとはどこまで通用するか。それでも、この馬の競馬ができればと思っているんだ」と高木助手の期待は大きい。
火曜は美浦Wを軽めのキャンターで1周。きょう13日に最終追い切りを行い、土曜に決戦の地である阪神競馬場へ移動する。他の関東勢は既に栗東入りしており、美浦で調整しているのは同馬だけ。それでも「他の厩舎は坂路を使えないので、早くからの栗東入りを考えているのでしょう。でも、うちの厩舎は普段通りにやるだけだと思っています。水曜に追い切って土曜に輸送する。何も心配はしていない」と自信たっぷりに言い切った。
今回は千八の距離、そして阪神コースも初体験。未知なる挑戦となるが、持ち味である末脚を生かすには格好の舞台だろう。夏競馬で重賞2勝とリズムのいい新鞍上・浜中の存在も心強い。見せ場以上の走りで
秋華賞切符獲得を狙う。
提供:デイリースポーツ