2022年の
チャンピオンズCを勝った
ジュンライトボルト(牡6歳、栗東・
友道康夫厩舎、
父キングカメハメハ)が引退することが分かった。9月13日に競走馬登録を抹消し、今後は北海道新冠町の優駿スタリオン
ステーションで種牡馬となる。
同馬は曽祖母に
エアグルーヴがいる優秀な母系を持ち、2歳の2019年7月にデビュー(3着)。4歳春に芝路線でオープン入りを果たしたが、5歳だった昨年の夏からダート路線へ投入後に高い素質が開花する。8か月ぶりだった
ジュライSで2着に入った後に
BSN賞を勝ち、続く
シリウスSで重賞初制覇。さらに、勢いに乗って挑んだ
チャンピオンズCでも中団から力強く脚を伸ばし、鞍上の
石川裕紀人騎手=美浦・
相沢郁厩舎=ともども、G1初タイトルをつかんだ。
今年は海外に活躍の場を求めたが、サウジCで7着、ドバイ・ワールドCで15着と本来の走りは影を潜め、国内復帰戦だった
帝王賞(7着)がラストランとなった。通算28戦7勝(海外2戦0勝、地方1戦0勝を含む)。総獲得賞金は3億4365万5400円。
友道調教師「これからダート路線の体系が大幅に整備されるなかで、種牡馬としての需要が高まりそうないいタイミングなのかなと思って、引退させることにしました。うちの厩舎にとっては初めて
JRAのダート重賞、さらにはG1まで勝ってくれた馬で、非常に印象深い一頭です。もともとは芝でオープンまでいってくれた馬ですし、二刀流で頑張ってくれました。その能力の高さ、特にダート適性を子供たちに受け継いでくれれば、と思っています」
スポーツ報知