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【ローズS】ブレイディヴェーグは遅れてきた“怪物” 鞍上はルメール騎手で態勢万全

スポーツ報知
  • 2023年09月13日(水) 07時15分
◆第41回ローズS・G2(9月17日、阪神競馬場・芝1800メートル)

 牝馬3冠最終戦、秋華賞切符をかけた第41回ローズS・G2(17日、阪神=3着までに優先出走権)に、遅れてきた“怪物”ブレイディヴェーグが出走予定だ。2度の骨折で春はクラシック出走はかなわなかったが、ここまで3戦で見せた能力は非凡そのもの。栗東滞在&鞍上ルメールと万全を期し、女王リバティアイランドへの挑戦権をもぎ取る。

 ブレイディヴェーグは8月下旬に帰厩。美浦トレセンは坂路が改修中のため、9月1日に栗東へ移動した。1週前の7日にCWコースで馬なりながらラスト1ハロン11秒5の好時計をマーク(5ハロン67秒9)し、2馬身半追走した僚馬に併入。沢江助手も「カイバ食いも良くなって走れる態勢です」と手応えを口にした。

 遅れてきた“怪物”だ。母インナーアージは15年にオークス秋華賞を制したミッキークイーンの全姉。デビュー前から評判だった良血は昨年8月の新馬戦は頭差の2着ながらも、上がり3ハロン32秒3の末脚を繰り出し能力を証明した。しかし、レース後に左前脚の第1指骨に剥離(はくり)骨折が判明。約6か月後の未勝利は6馬身差で圧勝も今度は右前脚の第1指骨を剥離骨折し、休養を余儀なくされた。

 復帰戦は6月25日の1勝クラス。ノーステッキで後続を3馬身半突き放し、勝ちタイム1分57秒9は前日の3勝クラスを2秒2上回った。女王リバティアイランドにも見劣らない鮮烈な勝ち方に、沢井助手も「あんなに切れるとは思わなかったのでビックリしました」と興奮気味に振り返った。

 鞍上にはルメールを確保し、13日の追い切りも騎乗予定。万全の態勢を築いた陣営の勝負気配が伝わってくる。同助手は「まだ1勝クラスを勝ったばかりですから」と謙遜しながらも、「今回はみんな挑戦者ですし、楽しみではあります」と言葉に力を込めた。春の忘れ物を取り返しに、まずはトライアルで勝ち名乗りを上げる。(角田 晨)

スポーツ報知

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