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お酒を飲みながらUMAJOと熱い競馬トークを

スポニチ
  • 2023年09月13日(水) 10時30分
 日々トレセンや競馬場など現場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」は栗東取材班の田村達人(30)が担当する。今回は少し視点を変え、大阪梅田へ。昨年3月にオープンした競馬Cafe&Bar「IDOL.HORSE」でキャストリーダーを務めるUMAJO(ウマジョ)ゆむさん(22)を紹介する。

 大阪を代表する繁華街の梅田。夜は連日仕事終わりの会社員でにぎわう。競馬Cafe&Bar「IDOL.HORSE」は昨年3月にオープンした。キャストは14人で、20代のUMAJOが在籍している。

 オープン当初からキャストリーダーとして現場を支える、ゆむさんは尼崎出身の22歳。2年前、ウマ娘のアニメを見て競馬に興味を持った。「ハルウララが大好きで、ずっと勝てないけど頑張っている姿には涙が出ました。馬によってたくさん物語があるんだと知って奥深いなと。もっと他の馬も知りたくて、お店で働き始めました。毎日が楽しい」と笑みを浮かべる。

 初の阪神競馬場はワクワクドキドキの遠足気分。場内はとても広く、施設が奇麗。想像していたイメージとは真逆だった。「少し怖いイメージもあったけど女の子やカップルも多くてビックリ。パドックで馬を近くで見た時の迫力は凄かったし、目がくりくりでかわいかった」と振り返る。

 競馬歴2年のUMAJOだが毎週末欠かさず馬券を購入している。思い出のレースは昨年の有馬記念で、1着イクイノックスの単勝(2・3倍)を万バリでヒット。見た目とは対照的に豪快な買い方もまた彼女の魅力。常連客からエルコンドルパサーグラスワンダーなど過去の名馬のエピソードを聞いて少しずつ競馬の知識がついた。「推しのジョッキーは黛騎手。イケメンで穴馬をよく3着以内に持ってくるので。推し馬はレモンポップ。大きくて強い。前回の海外(3月ドバイゴールデンシャヒーン10着)は残念だったけど秋の活躍を楽しみにしています」と目を輝かせた。

 初心者から熱狂的なファンまで楽しくお酒を飲める空間を提供するのがコンセプト。カウンター12席で内装は明るく競馬場をモチーフにしている。「女性も大歓迎ですし、アットホームなお店なので一緒に話ができるとうれしいです。競馬の魅力はその馬に感情移入できるのがすてきですね」。教えるも良し、教わるも良し。普段のトレセンと違った取材はとても新鮮だった。馬をこよなく愛し、それを熱弁する姿は本物。いい意味でUMAJOのイメージが変わった。

 ◇田村 達人(たむら・たつと)1992年(平4)11月12日生まれ、大阪市出身の30歳。高校卒業後に北海道ケイアイファームへ。育成&生産に携わる。予想スタイルは取材の感触。

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