キーンランド・セプテンバー1歳セールのBook1が現地時間11日、12日にアメリカ・ケンタッキー州で行われた。Book1には血統的にも“最も優れた”1歳馬たちが上場されることで知られている
日本人も多く購買に訪れる当セール。今年は、父が無敗の
ケンタッキーダービー馬
Nyquist、母はダート8.5Fの米G1オグデンフィップスH覇者
Tiz Miz Sueという良血牝馬を、前田幸治氏が72.5万ドル(日本円にして約1億円)で落札した。なお、同氏は11年の当セールでも
コントレイルの
母ロードクロサイトを38.5万ドルで落札するなど、たびたび購買に訪れている。
そのほかの日本人関係者では、吉澤ステーブルが
Into Mischief産駒2頭、
McKinzie産駒、
War Front産駒を1頭ずつの計4頭、140万ドルで落札したほか、前田幸治氏が代表を務めるノースヒルズが
Into Mischief産駒を47.5万ドルで落札。
森秀行調教師が
Speightstown産駒を20万ドル、
American Pharoah産駒を18.5万ドルで落札している。
この2日間を通じて23頭が100万ドルを超え、最高価格は上場番号261番の父
Into Mischief、
母Nonna Miaの牡馬。半兄に16年のウッド
メモリアルSを制した
Outworkがいる血統で、300万ドル(日本円で約4.4億円)の高値がついた。2番目は上場番号337番の父
Uncle Mo、
母Starship Warpspeedの牝馬。20年の米G1ケンタッキー
オークスなどG1を3勝した
Shedaresthedevilの半妹にあたり、250万ドル(日本円で3.6億円)だった。
セール全体は12日間に渡って開催され、上場頭数は4000頭以上。世界各国のホースマンが注目する最大級のセリ市で、以降も盛り上がりを見せること間違いなしだ。