「
若武者賞・S3」(13日、川崎)
メンバー唯一の遠征馬で、2番人気の船橋
グラッシーズマン(牡2歳、船橋・
林幻)が3コーナー先頭からV。3番人気の
パンセの猛追を半馬身抑え、デビュー2連勝で重賞初制覇を決めた。上位2頭には「
鎌倉記念・S2」(10月11日・川崎)の優先出走権が与えられた。1番人気の
アジアミッションは最後の伸びを欠いて3着に敗れた。
堂々たる競馬で、船橋の
グラッシーズマンが初代チャンプの座を手にした。
大外からハナを主張した
デーレーラプターを行かせて2番手。抑え切れない手応えから3コーナーでこれを馬なりのままかわして先頭へ。さすがに最後は苦しくなったが「脚音は聞こえてたけど、(残り)100メートルの脚からしのげると思った」と
和田譲治。外から突っ込んできた2着馬を半馬身封じた。
満面の笑みの鞍上は「レースが上手だし、折り合いもついて素晴らしい馬。まだ伸びしろもあるし、楽しみです」とパートナーをほめたたえると「調教師とは(騎手デビュー)同期なので、それがうれしいです」と笑顔がはじけた。
その
林幻師にとっては2018年開業から、騎手時代も含めて悲願の重賞初制覇。「ここまで興奮するレースはなかった。譲治にはいつも世話になっているし、少しは恩返しができました」とうれしそう。
母は準重賞時代の同レースを勝ち、その年の東京2歳優駿牝馬を制した名牝。その息子もこれで2戦2勝。次走は未定だが、自ら調教にまたがる愛馬に「デビュー前からポテンシャルを感じていました。大事に行きたいですね」と決意を新たにした。
提供:デイリースポーツ