「ローズS・G2」(17日、阪神)
牝馬3冠のラストを飾る
秋華賞(10月15日・京都)の
トライアル。
オークス4着馬
ラヴェルが、13日に栗東坂路での最終リハで好仕上がりをアピールした。4F50秒8-37秒1-12秒8の自己ベストをマーク。22年のアルテミスSでは強烈な末脚で
リバティアイランドを差し切って重賞初制覇。のちの牝馬クラシック2冠馬に唯一の黒星をつけた素質馬が、3冠阻止に向けて始動する。
4カ月間の夏休みを経て、見違えるほどの成長を遂げた。
オークス4着馬の
ラヴェルが、栗東坂路で4F50秒8の猛時計を出し、自己ベストを1秒6も更新。それでいながらラスト1Fが12秒8と、しっかりとした末脚を繰り出した。
騎乗した福岡助手は「思ったより時計は速くなりましたが、ある程度負荷もかけたかったので。これだけの時計で動けるのだから状態はいいと思いますよ」と仕上がりに太鼓判を押す。調教後はケロリとした姿で、カイバを食べた。この旺盛な食欲が、春とは全く違う。
現時点で馬体重は470キロ前後。
オークスが444キロだったから大幅に増えた。「輸送などを考えるとプラス20キロくらいでの競馬になりそう。食べているのが実になっています」。春はやや細身に映った馬体が、たくましく変貌している。
2冠馬
リバティアイランドに唯一、勝っている馬だ。大外一気で差し切ったアルテミスSの時点では、将来有望と思えたが、
阪神JFと
桜花賞で連続11着大敗。「ともに外枠ということもありましたが、ゲートと折り合いが悪い方に出てしまった」と2戦を振り返る。ただ、
オークスではスタートが決まり、折り合いもついたことで4着と好走。復活のきっかけをつかんだ。
「ジョッキーもこの馬のことを分かっていますし、前哨戦からいいレースをしてほしいですね」と主戦の坂井に託した同助手。3冠阻止への一番手へ。
トライアルから結果を出してみせる。
提供:デイリースポーツ