一生忘れらない1勝になったに違いない。10日の中山1Rを
ホーリーブライトで制し、122戦目でJRA初勝利を手にした
佐藤翔馬騎手(18)。「たくさんの人に祝ってもらえて、すごくうれしいです。思い描いた通りの競馬はできたけど、最後は馬が頑張ってくれました」と笑みがこぼれた。
3月のデビューから半年間。生まれ育った川崎競馬でのVはあったものの、JRAではチャンスがなかなか訪れなかった。「同期が勝っていくなか、自分は勝てなくて、不安や焦りはありました。ホッとしたのが一番です」と素直な思いを伝える。初V翌日は「(実家に)帰る予定はなかったんですが。勝ったから顔を出そうと思って(笑)」と、川崎で調教師を務める父・博紀さんと元厩務員の母・里美さんにも喜びを伝えに向かったという。
ただ、視線はもう前を向いている。「一つ勝っただけで満足せずに、これからも積み重ねていけるように頑張っていきたい」。美浦のホープは、次の1勝を目指して精進を続けていく。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ