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ローズS追い切り(13日・栗東トレセン)
秋華賞トライアルの第41回
ローズS・G2(17日、阪神=3着まで優先出走権)の追い切りが13日、東西トレセンで行われ、栗東・坂路で併走先着した
ソーダズリングに
武豊騎手(54)=栗東・フリー=が手応えを示した。
滑らかな身のこなしが状態のよさを告げていた。
ソーダズリングは栗東・坂路で
モズブーナー(4歳2勝クラス)を2馬身追走。
武豊が全く手綱を動かさなくても、息がぴったりと合った状態で楽々と加速する。ラスト100メートル過ぎに馬体を並べ、そして前へ出た。直線を描くような真っすぐな蹄跡を刻みつつ、51秒7―11秒9で半馬身先着。「いい動きでした。もともと、調教は動く馬だけど、相変わらずよかった」と能力を再確認した
武豊は満足そうにうなずいた。
秋は攻めている。蹄の故障などでデビューは今年2月(未勝利戦2着)と遅れたが、その後も月に1走のペースで続戦。春後半は状態の維持を念頭に置いた調整で、
オークスは8着に敗れた。それ以来の実戦へ向け、この中間は2週前に坂路で51秒3を出すと、1週前はス
プリントG1を勝っている
ピクシーナイトを併せ馬の相手に選択。スピードに秀でた僚馬を手応えで圧倒し、自己ベストタイとなる50秒7の好時計で先着した。
「先週、先々週と時計を出していますからね。今日は出し過ぎないようにという感じでした」と生野助手。微調整のイメージだった当週もラスト1ハロンで11秒台が出ることが立て直された何よりの証しだ。「
オークスは
テンションが高かった。本来はそんな馬じゃない。この馬の力を出せればチャンスはあると思います」とレジェンドの信頼も全く揺らいでいない。本来の走りで初タイトルをつかみ、大舞台へ駆け上がっていく。(山本 武志)
スポーツ報知