先週の
紫苑Sに続いての
秋華賞トライアル第2戦となる
ローズS(17日、阪神芝外1800メートル=3着までに
秋華賞優先出走権)。打倒
リバティアイランドに向けて名乗りを上げるべく、各陣営は虎視眈々と勝利を狙います。
このレースの過去10年、馬券内に入った馬のデータを見てみると、30頭のうち17頭が前走条件クラスを走った馬でした。勝ち星こそ“3”と少ないですが、決して軽視はできない実績です。今年、美浦で該当する馬の中では、未勝利と1勝クラスを快勝した素質馬
ブレイディヴェーグや
織姫賞で鮮やかな追い込みを見せた
ラファドゥラが真っ先に目に入りますが…記者は
リサリサに注目したいと思います。
現在3勝クラスですが、前走の
新潟日報賞は直線で囲まれながらも脚を伸ばして0秒2差3着。出走メンバーのレベルも高い中、健闘を見せました。そんな同馬について田村調教師は「へこたれないのが強みだよね。(使っても)馬体がそこまでしぼまないし、順調に調整できているよ」。強みは“ガッツ”と“
タフネス”です。
一方、幅広い距離での活躍実績がある
イスラボニータ産駒とはいえ今回は同馬にとって初となる1800メートル戦。距離を不安視する声もありますが厩舎の番頭格を務める高木助手は「距離はやってみないとわからないですが、調教から折り合いや気性面での成長は感じられますからね」。続けて「少し細身に見えますが、普段からカイ食いがいいので調教を加減する必要もないですし、稽古はちゃんとこなしてくれますよ」と語るように調整に関しては順調そのもの。状態面はばっちりで、この距離、この相手でも期待が高まります。
登録のある関東馬の中では、すでに栗東入りしている前記2頭にスポットが当たっていますが、ここは持ち前の負けん気と成長度で好戦してくれると信じています!
(美浦の根性娘応援野郎・権藤時大)
東京スポーツ