2度の骨折に見舞われながら、ここまで3戦2勝の
ブレイディヴェーグ。2勝はいずれもワンサイドで、条件戦ではモノが違う印象だ。発馬に不安は残るものの、底を見せていない魅力がある。
母インナーアージ(
父ディープインパクト)は
オークス、
秋華賞、
阪神牝馬Sを制した
ミッキークイーン、
ウェルカムSなど5勝を挙げた
トーセンマタコイヤの全姉。自身も
サンシャインS(芝2500メートル)など4勝を挙げた。
産駒には現2勝の
インナリオ(父
モーリス)、
麦秋Sなど現4勝で前走
プロキオンSで4着となった
エルバリオ(父
ドレフォン)がいる。
祖
母ミュージカルウェイ(
父Gold Away)は仏重賞を3勝(G2ドラール賞、G3ラクープド
メゾンラフィット連覇)。G1
香港カップ、伊G1
リディアテシオ賞で、ともに3着となった。
前出
ミッキークイーンの6歳違いの全弟となる
ザレストノーウェアは、19年のセレクトセールで3億6000万円で落札された超高額馬。7月9日、福島の障害未勝利でうれしい初勝利を挙げている。
ブレイディヴェーグは
ロードカナロア×
ディープインパクトという種牡馬配合。同じ組み合わせでは、
ファンタジスト(小倉2歳S、
京王杯2歳S)、
ボンボヤージ(
北九州記念)、
アスクワンタイム(小倉2歳S)の3きょうだいをはじめ、函館ス
プリントS2年連続2着の
ジュビリーヘッド、兵庫で重賞11勝のジンギがいる。
母の全妹
ミッキークイーンは15年
ローズS2着の後、
秋華賞を制した。
ブレイディヴェーグも最後の1冠へ向けて、ここ(
ローズS=17日、阪神芝外1800メートル。3着までに
秋華賞優先出走権)で弾みをつけたいところだ。
(笹栗康昭)
東京スポーツ