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【セントライト記念】ソールオリエンス成長 輝き増した皐月の覇者 横山武「無駄な部分そがれた」

デイリースポーツ
  • 2023年09月15日(金) 06時00分
 「セントライト記念・G2」(18日、中山)

 これが成長した皐月賞馬の姿だ。14日、美浦Wで最終リハを行ったソールオリエンスが、鋭く伸びて僚馬に楽々と先着。順調に夏を越して、万全の仕上がりをアピールした。ダービー惜敗の悔しさを晴らすべく、前哨戦からきっちりと結果を残し、最大目標の菊花賞(10月22日・京都)へ向かう。春のクラシックは結果を出せなかったシャザーンも栗東坂路で軽快な動き。反撃の秋へ、虎視たんたんと一発を狙っている。

 春以上の迫力を漂わせた。美浦Wでドゥラモンド(5歳3勝クラス)を4〜5馬身追走したソールオリエンスが、馬なりのまま極上の加速力を披露。力強いフォームを繰り出すと、何とか食らいつこうとする僚馬に1馬身半差をつけてゴール。全く無理をさせずに、6F82秒1-38秒3-11秒7を計時した。

 2週続けて手綱を取った横山武は「先週に速い時計(同6F80秒5-11秒3)でやったことで、いい意味でピリッとしましたね。きょうは疲れを残さないように、気分良く終えることを重点に。狙い通りにできて言うことないです」と満足そうな表情を浮かべた。

 ともに春のクラシックを戦ってきた相棒だけに、誰よりも変化を感じ取れる。「春から言っていた“完成は古馬になってから”という印象は変わらないけど、着実に成長してくれています。無駄な部分がそがれ、欲しかった部分に筋肉がついてきたイメージですね」と目を細めた。

 手塚師も「予定通りのタイムで楽々と動けていた。いい感じ。体は少し増えているかな。でも大丈夫でしょう」と仕上がりに自信を持つ。皐月賞を制すも、2冠を狙ったダービーが2着惜敗。その悔しさを晴らすべくラスト1冠に狙いを定めているが、主戦は「現状はセントライト記念の“1番”を目指すだけ」とキッパリ。胸を張って本番に向かうためにも、前哨戦からしっかりと“主役”の力を示す。

提供:デイリースポーツ

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