クロス
メディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』の
アリーナツアーの名古屋公演「5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND ―GAZE―」が16、17日の2日間にわたって、ポートメッセなごや第1展示館で行われた。新曲「Comeback Story V」がお披露目されたほか、両日ともにレジェンド騎手の
武豊&ルメールがVTR出演するなど盛況のうちに幕を閉じた。
キャラクターのモチーフとなった競走馬の史実を知っていれば楽しみが倍増するのが「ウマ娘」ライブの特長。16日のDAY1では、「
ユースフルアイズ」の歌唱で
ナリタブライアン(CV=衣川里佳)、
マヤノトップガン(CV=星谷美緒)、
サクラローレル(CV=真野美月)がそろい踏み。最初で最後の“3強対決”が実現した96年
天皇賞・春の名勝負を彷彿させるパフォーマンスで観客を沸かせた。
さらに、
トウカイテイオー役のMachicoと
ツインターボ役の花井美春がアニメ2期10話の「チーム<
カノープス>による
トウカイテイオー ミニライブジャック」を再現する、クロス
メディアコンテンツならではの一幕も。度重なるケガで現役続行を断念した
テイオーを、ターボが自らの諦めない走りで勇気づける、アニメシリーズ屈指の名場面と評されるオリジナルストーリー。モチーフとなった実馬はともに88年に生まれた同期のスターホース同士。両雄が同じレースで走ることがなかったからこそ、「ウマ娘」だからこそ描ける競演がオールドファンの胸を高鳴らせた。
この日にソロ曲を披露した
タップダンスシチー(CV=篠田みなみ)、
マチカネタンホイザ(CV=遠野ひかる)、
イクノディクタス(CV=田澤茉純)はいずれも中京競馬場の名物レースである
金鯱賞や高松宮杯を優勝した経験を持つ。特に、先陣を切った
タップダンスシチーは
金鯱賞3連覇の偉業を成し遂げており、東海地方の競馬ファンにとっては思い出深い名馬。本公演の
セットリストも史実を
ミックスし、趣向が凝らされたものだった。
DAY2では、普段は短距離ウマ娘が中心に歌唱する「本能スピード」が
高松宮記念(前身の高松宮杯含む)を制した競走馬をモチーフにしたキャラクター限定の名古屋仕様に。
オグリキャップ(CV=高柳知葉)、
カレンチャン(CV=篠原侑)、
ナイスネイチャ(CV=前田佳織里)、
マチカネタンホイザ(CV=遠野ひかる)、
ダイタクヘリオス(CV=山根綺)が熱のこもったステージで観客を盛り上げた。他にも「winning the soul」の
トウカイテイオー(CV=Machico)、
ゴールドシップ(CV=上田瞳)、
ネオユニヴァース(CV=白石晴香)のクラシック2冠縛りなど、随所に競馬ファンの懐古心をくすぐるカッ
プリングが仕掛けられていた。
また、この日には18年2月9日に開設された「ウマ娘」の公式YouTubeチャンネル「ぱかチューブっ!」が今年4月に登録者数100万人を達成したことを受け、「ウマ娘」宣伝担当(自称)の
ゴールドシップ役・上田瞳に金の盾を授与する“表彰式”も行われた。
今後は来年2月3、4日に東京(有明
アリーナ)、3月22、23日に大阪(大阪城ホール)での公演を予定。また、名古屋公演については約1週間の見逃し配信が行われる。
スポニチ