「ローズS・G2」(17日、阪神)
秘めた能力がここ一番で爆発。7番人気の伏兵
マスクトディーヴァが、中団から直線大外を一気に伸びて快勝した。勝ちタイムは驚がくの1分43秒0。21年7月3日・小倉で
エスコーラがマークした芝1800メートルのJRAレコードを、一気に0秒8も短縮して重賞初タイトルをもぎ取った。
今年JRA重賞4勝目を挙げた岩田望が振り返る。「勝った前走をイメージしてリズム良く進めたら中団に落ち着きました。4角から吹かしていって少し早いかと思ったんですけど、思ったより反応が良くて、最後は遊ぶ場面も。余力がありました」。1番人気馬を堂々と封じ込んだ勝ちっぷりに、鞍上は驚いたような表情を見せつつも手応えを伝えた。
デビュー4戦目での当レース勝利は最少キャリアタイ。1月の中京で新馬戦を勝ったが、
忘れな草賞は7着と崩れ、前走で1勝クラスをクリアしたばかり。辻野師は「ポテンシャルの高さはデビュー前から感じていた」とした上で、「想像以上」と舌を巻く。「良馬場でこの馬本来のパフォーマンスが繰り出せたのだと思います。(3カ月の休養で)一気に良くなったという感じではないのですが、少しずつ成長してくれて、芯も入ってくれました」と目を細めた。
次は2冠馬
リバティアイランドが待ち受ける
秋華賞(10月15日・京都)だ。「どういうレースをしてくれるのか楽しみ。まだ良くなる余地は残っていますから」と鞍上。仁川でつけた自信を胸に、淀の大舞台で絶対女王に立ち向かう。
提供:デイリースポーツ