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【神戸新聞杯】馬トクスタッフが選ぶ菊花賞本番でも怖い3頭 栗東滞在のサスツルギ、経験豊富なサヴォーナ、ダービー3着ハーツコンチェルト

スポーツ報知
  • 2023年09月19日(火) 07時15分
◆第71回神戸新聞杯・G2(9月24日、阪神競馬場・芝2400メートル)

 第71回神戸新聞杯・G2は24日、阪神競馬場の芝2400メートルで行われる。3着までに菊花賞・G1(10月22日、京都)の優先出走権が与えられるトライアルで例年、本番に最も直結する一戦だ。今年は00年以来、皐月賞馬とダービー馬がともに出走予定の3冠最終戦だが、馬トクスタッフが神戸新聞杯のメンバーから本番でも怖い「推し馬」をピックアップした。

◇水納記者のイチ推し

 美浦トレセンの坂路が工事中のため、栗東に滞在する関東馬が増えている。そのなかに菊花賞戦線で注目している一頭がいた。サスツルギだ。「ポテンシャルは絶対ある。それは間違いない」と熱を込めるのは木村厩舎の阿部助手。イクイノックスの調教にも騎乗しているだけに、重みが違う。

 今回出走する関東馬4頭のうち、3頭が先週から栗東に滞在しているが、サスツルギは唯一、前走時も栗東で調整していた。前回は逍遥馬道で歩く速度が速くなってしまっていたが、今回はゆったりと歩けている。阿部助手も「落ち着いて調整できている」と変化を実感。環境への適応に関しては、他2頭より確実に有利だ。

 半兄に19年スプリンターズS覇者のタワーオブロンドン(父レイヴンズパス)がいるが、父が持久力豊富なハーツクライに替わった。2走前の新緑賞(東京・芝2300メートル)の勝ち方を見ても、阪神の芝2400メートルは問題ないだろう。阿部助手も「距離は長くていい。スタミナはすごくありそう。(今回は)人気馬たちに、絶対付け入る隙はあると思っている」と力強い。むしろ“本番”こそ最適の舞台かもしれないが、重賞初挑戦でも決して侮れない存在だ。(水納 愛美)

◇吉村記者のイチ推し

 伏兵の一頭として注目しているのがサヴォーナだ。2月のゆりかもめ賞から5戦続けて2400メートル以上に出走と、長丁場の経験が豊富。日本ダービーの舞台には立てなかったが、菊花賞で面白い存在になると感じている。

 前走は福島の2600メートルで3馬身差の逃げ切り。それまでは発馬が不安定で差しに構えることが多かったが、全く新しいスタイルで3勝目を挙げた。「能力が違いましたね。どこからでも折り合って競馬ができることも分かりました」と柴田助手。収穫の多い走りだった。

 暑い時期に使う必要がなくなったのも好材料。このトライアル一本に絞って調整を進めることができた。「夏に休めたのは大きかったです。ダメージもなく順調です」と同助手。自在性を身につけ、心身の成長も加えたキズナ産駒に激走ムードが漂う。(吉村 達)

◇坂本記者のイチ推し

 ダービー馬のタスティエーラを筆頭に有力な関東馬がひしめきそうな今年の菊花賞で、忘れてはいけないのがハーツコンチェルトだ。

 春はなかなか賞金を加算できず、青葉賞(2着)から中3週と決して楽ではないローテで挑んだダービーで3着に好走した。スタートはひと息で後方から運ぶ形になりながら、向こう正面で好位6番手まで押し上げ、直線で鋭い脚を使えたのは豊富なスタミナの証しと言える。

 4か月ぶりの実戦だが、美浦で2週前追い切り後に栗東へ移動。CWコースでの1週前追い切りは6ハロン82秒6―11秒2の好時計で3頭併せで最先着と仕上がりも上々に思える。「もともと心肺機能は高かったが、もっと良くなって、そういう点での成長は感じる」と武井調教師。この初戦からでも、持ち前の決め手を見せてくれると期待している。(坂本 達洋)

スポーツ報知

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