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神戸新聞杯・G2」(24日、阪神)
距離を延ばして素質が開花。目下3連勝中の
ナイトインロンドンが20日、美浦Wの併せ馬で勢いの違いを見せつけた。抜群の手応えで楽々と2馬身先着。破竹の4連勝へ向けて状態の良さをアピールした。ダービー11着からの巻き返しを期す
サトノグランツは、栗東坂路で自己最速タイムをマーク。また、栗東滞在中の
サスツルギもCWで好ムードを漂わせた。
長距離戦を3連勝中。勢いに乗って重賞に初チャレンジする
ナイトインロンドンが、美浦Wの併せ馬で軽快な動きを披露した。道中をリズム良く運び、徐々に加速すると、ラスト1F地点では抑え切れない手応えで併せた
アランデル(5歳障害オープン)の前へ。馬なりに終始したが、6F83秒3-36秒1-11秒6の時計で楽々と2馬身先着を果たした。
1週前と比較して、明らかに素軽さを増した動きに、大竹師は「早めに抜け出してフワッとしたけど、楽でしたね」と納得顔。「暑くてもこの馬は問題なく、ここまで順調」と思惑通りに調整が進んだことを強調した。
父はマイルを中心に活躍した
グレーターロンドンだが、母父が名ステイヤーの
メジロマックイーンで、4代
母クリヒデは3200メートルで行われた62年
天皇賞・秋を制している。トレーナーも「母系は長いところで活躍した馬がそろっているからね。父は
グレーターロンドンだけど、ステイヤーですよね」と分析。舞台となる阪神芝2400メートルについても「ス
トライドが大きいので広いコースはいい。合うと思いますよ」と歓迎ムードだ。
距離が延びれば延びるほどステイヤーの血が騒ぐ。ここでいい走りができるようなら、本番の
菊花賞でも要注目の存在になるだろう。「期待していますよ」と力を込めた指揮官。長距離戦で頭角を現した上り馬が、前哨戦で春の実績馬にひと泡吹かせるか。
提供:デイリースポーツ