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神戸新聞杯追い切り(9月20日、美浦トレセン)
3冠最終戦、
菊花賞トライアルの第71回
神戸新聞杯・G2(24日、阪神=3着までに優先出走権)の出走馬が20日、東西トレセンで追い切られた。距離を延ばして3連勝中の
ナイトインロンドンは抜群の反応ぶり。輝くステイヤー血統を武器に切符をつかみ取るつもりだ。
豪快に突き放した。
ナイトインロンドンは美浦・Wコースで
アランデル(5歳障害オープン)を5馬身近く追走。直線で強めに追われると、一気に加速してラスト1ハロン11秒6(6ハロン83秒3)をマーク。チークPを着けた効果もあり、2馬身先着してフィニッシュした。大竹調教師は「相手がちょっとアラっという感じもあったけど、楽に動けていましたね。やはり(チークPを着けると)反応が全然違う」と合格点を与えた。レースでも着用するかは未定だが、仕上がりに関しては申し分ない。
母の父が
メジロマックイーンで「さかのぼった母系も長い距離ばかり」と大竹調教師が認めるステイヤー血統。2000メートルの新馬戦は12着で「うちの3歳世代で一番走らないと思った」と感じた馬が、2戦目で2400メートルに投入すると2着に好走。3戦目にハイペースを3番手で追走しながら、豊富なスタミナを武器に最後まで伸び続け、4馬身差で圧勝した。
続く同じ距離の1勝クラスも3馬身差の楽勝。さらに1ハロン距離を延ばした前走は、3角8番手から4角4番手のロングスパートで3連勝を達成した。「本当に長いところでこその馬。権利を取ってほしいですね」と大竹師が力を込める
菊花賞トライアル。2400メートルは2勝、2着1回でメンバー最上位の適性を武器に、長距離G1への切符をつかみ取る。(西山 智昭)
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ナイトインロンドン母方の血統 祖
父メジロマックイーンは
菊花賞に
天皇賞・春2勝と日本を代表するステイヤー。産駒は
ホクトスルタンが
目黒記念(2500メートル)を勝ち、母の父としては3冠馬
オルフェーヴルを筆頭に
ゴールドシップ、
ドリームジャーニーなどを輩出した。曾祖父にあたる
カコイーシーズも米国のターフクラシックS(2400メートル)でG1を制したスタミナ型。
スポーツ報知