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GI馬スティンガーが27歳で死亡 98年の阪神3歳牝馬Sを連闘で制す

  • 2023年09月21日(木) 18時19分
 1998年の阪神3歳牝馬ステークスを制し同年のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞したスティンガーが21日、繋養先の社台ブルーグラスファーム(北海道沙流郡日高町)において、老衰のため死んだ。27歳だった。JRAが同日、ホームページで発表した。

 スティンガー父サンデーサイレンス母レガシーオブストレングス、母の父Affirmedという血統。同牝系からはスプリンターズSを連覇したレッドファルクスが出ている。

 98年11月に東京競馬場の3歳新馬戦でデビューし白星スタートを飾ると、同月末の赤松賞で2勝目を挙げる。続く阪神3歳牝馬Sに連闘で出走し、2馬身差を付けて重賞初制覇。デビューからわずか1カ月足らずの期間で、3連勝かつ、GIタイトルを手にした。

 その後も99年のサンスポ賞4歳牝馬特別、00年の京都牝馬特別を勝利したほか、00年と01年の京王杯SCを連覇。02年の高松宮記念3着を最後に現役を引退し、社台ファームで繁殖牝馬となる。繁殖引退後は社台ブルーグラスファームで繋養されていた。

■社台ファーム場長 東礼治郎氏のコメント
「名伯楽だった藤沢和雄調教師が、この馬なら挑戦する価値があるとおっしゃって、連闘を敢行、みごとに阪神3歳牝馬Sを制したことはいまも記憶に残っています。

 その後、不振の時期もありましたが、不屈の精神のようなものをそなえた馬で、6歳(現表記)の春に競走生活を卒業するまで、つねに一線級のメンバーと戦いつづけてくれました。繁殖牝馬としても堅実な産駒を数多く送り、その血は広く枝葉を伸ばしつつあります。

 27歳の大往生ということもあり、残念という思い以上に、感謝の思いがつのるばかりです。いまはひとえに冥福を祈りたいと思います」

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