「
神戸新聞杯・G2」(24日、阪神)
春の実績馬2頭が、前哨戦からしっかりとギアを上げてきた。早めの栗東入りで調整を進めてきたダービー3着馬
ハーツコンチェルトは21日、CWで最終リハ。主戦の松山を背に鋭い反応を示し、態勢万全をアピールした。一方、
皐月賞3着の
ファントムシーフも負けてはおらず、同坂路で迫力満点の動きを披露した。
開門直後の栗東坂路を軽快に駆け上がった
ファントムシーフ。ラストで一杯に追われると、一気に『静』から『動』へ。鋭い反応を示し、脚の回転を上げて4F53秒3-38秒1-11秒7を計時した。
梛木助手の笑顔が順調ぶりを物語る。「前半はゆっくり入って、じわっとギアを上げてしまいを仕掛ける感じ。いい反応をしてくれた。馬場は湿っていたけど、力強く走れていたし、すごい迫力。自信を持って送り出せます」と胸を張った。
ダービーの敗因の一つに出遅れが挙げられる。今秋も精神面が鍵を握るが、仕上げ人は「夏の過ごし方が良かった。メンタル面が成長して、春のようにピリピリとせず堂々としている。その分、ゲート練習もできた」と夏休みの効果を実感。続けて「ゲートの一歩目をしっかりと出れば、ポジションも取れるので」とVロードをイメージした。
「G1で勝ち負けに持ち込めるレベル。まだこれからの馬だけど、いい成長曲線を描いている。いい結果を出して、次のG1に臨みたい」。2つ目の重賞タイトルをつかみ取り、胸を張ってクラシック最終決戦へ向かう。
提供:デイリースポーツ