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【オールカマー】ジェラルディーナが連覇へ好仕上がり 斉藤崇調教師「何も問題ありません」

スポーツ報知
  • 2023年09月22日(金) 06時15分
オールカマー追い切り(21日・栗東トレセン)

 2重賞の出走馬が確定した21日、有力馬の多くが東西トレセンで最終追い切りを完了した。第69回オールカマー・G2(24日、中山)のメンバーでは、ジェラルディーナが連覇をうかがう仕上がりだ。

 大好きな季節の到来だ。ジェラルディーナは新コンビの団野を背に、栗東・CWコースでドンフランキー(4歳オープン)を3馬身先行。直線で並ばれると、促されて首差先着を果たした。6ハロン84秒4―11秒8でまとめ、斉藤崇調教師は「後ろから並んでもらい、気持ちを入れるように。体も動いているし、何も問題ありません」と納得の表情。直線はややもたついたようにも見えたが、騎乗した団野も「直線が向かい風で時計がかかった」と不問に付した。

 連覇がかかる大事な一戦。ただ、今年は後方からの競馬が続いていることもあり、指揮官は「去年はジョッキー(横山武)がいいポジションを取ってくれた。最近のこの馬だと(位置を)取りに行けないかもしれない」と一抹の不安を漏らす。昨年は好位から運んで内から抜け出す巧みな競馬で快勝したが、直線の短い中山は、道中の位置取りが重要になる舞台だ。

 とは言え、後ろからでも長くいい脚を使える点が強みで、決して追い込み一辺倒の馬ではない。速めに動いて4着に食い込んだ前走・宝塚記念の走りができれば、勝機は十二分にある。団野も「バランス、後肢の入りはだいぶいいと思う。夏から秋に体調を上げてくる馬で、今も毛づやがいいです」と、自厩舎の馬だからこそ分かる状態の良さに胸を張った。

 昨年はここで待望の重賞初制覇を果たし、続くエリザベス女王杯も制してG1馬への階段を駆け上がった。今年はG1・3勝のタイトルホルダーなど昨年にも増して相手は強いが、再び栄冠をつかみ、G1戦線へと向かう。(山下 優)

スポーツ報知

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