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神戸新聞杯追い切り(21日・栗東トレセン)
2重賞の出走馬が確定した21日、有力馬の多くが東西トレセンで最終追い切りを完了した。第71回
神戸新聞杯・G2(同、阪神)では、春2冠の反撃に燃える
ファントムシーフが上々の動きだ。
ファントムシーフは朝一番の栗東・坂路に登場。単走で前半をゆったり入り、徐々に加速をつけて53秒3―11秒7と鋭くフィニッシュした。梛木助手は「すごく良かったですよ」と第一声。続けて「休み明けなので軽くなりすぎないようにラスト300メートルだけでしたが、イメージ通りに駆け上がってくれました」とうなずいた。
夏を越して特に成長したのが精神面。同助手は「走ることに優等生なのは変わらないのですが、オンとオフの切り替えも上手になりました」と明かす。余分な消耗を心配する必要がなくなり、帰厩後は課題のゲート練習も入念にこなせたという。「3000メートルを見据えての競馬になると思いますが、ポジショニングがカギ。折り合いは不安のない馬ですから、一歩目をしっかり出られれば」と同助手。2番手から抜け出した
共同通信杯のような正攻法で2つ目のタイトルをつかみ、3冠最終戦へ向かう。(吉村 達)
スポーツ報知