タイトルホルダーらしさが戻ってきた。
抜群のスタートから楽々とハナを奪取。最初の1000メートル通過が61秒1と絶好のペース。捲ってきた
ハヤヤッコに3角からプレッシャーをかけられる厳しい展開だったが、直線も気持ちが切れることなく2着に粘り切った。前走の
天皇賞・春は競走中止。不安を払拭し力の衰えがないことを自らの走りでアピールした。
検量室前で愛馬をなでた横山和は「正直、次を見据えての調教でしたが、これだけの走りを見せてくれて本当に馬に頭が下がります。この過程だったので、次は楽しみしかありません」と胸をなで下ろした。
栗田師も「ひと安心ですね。返し馬、スタートからいい感じで、この馬らしい競馬ができました」と安堵(あんど)の表情で迎えた。「この馬の底力を改めて感じました。数日様子を見て放牧に出したいと思います」。完全復活の時は近い。
スポニチ