「
オールカマー・G2」(24日、中山)
夏の勢いをしっかりと秋につなげた。前走の
函館記念で重賞初制覇を飾った4番人気の
ローシャムパークが、力強い末脚で並み居るG1馬をねじ伏せ、この秋最大の惑星として浮上した。
タイトルホルダーが逃げると分かっていた展開。向正面まで差が開いていたが、道中は無駄なく追走し、残り4F過ぎで射程圏に入れた。直線では「すごい脚を使ってくれた」と、ルメールも称賛するはじけっぷり。G2の壁も難なく突破し、「レースごとに強くなっている。
タイトルホルダーを負かしたし、絶対G1レベルまで行けます」と断言した。
3頭のG1馬など強敵がそろった試金石の一戦。田中博師は「一段踏み込んだ仕上げ」を施し、2カ月の休養を挟んでの馬体重は4キロ減。競馬場到着後も平常心を保ち、見事に重賞連勝と結果を残した。4歳秋にして充実期を迎え、師は「このメンバーで最後もしっかりした脚が使えて、1年して実になってきたかな。まだ途上と感じるところもあるが、距離の選択肢も広がった」と手応え十分だ。
厩舎は、先週の
セントライト記念(
レーベンスティール)に続き2週連続の重賞V。今後は未定だが、指揮官は「夢のある勝ち方を2頭ともしてくれて。楽しみですし、緊張感を持って次走に
トライしたい」と気合十分。人馬ともに好ムードで秋のG1戦線に挑む。
提供:デイリースポーツ