「
スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
機は熟した。1番人気でキーンランドCを快勝した
ナムラクレアが、G1初制覇を飾るべく、2度目の中山へ乗り込む。昨年の
スプリンターズSは2番人気に推されるも5着止まり。内有利の馬場になってしまったのが大きな敗因だが、まだ3歳と馬も若かった。古馬となり1年が経過して、たくましく成長。今年は堂々の主役として大一番を迎える。
「2歳の時から走っているので早熟という懸念もあったのですが、4歳になって精神的にも肉体的にも、もう一段階上がってくれている」と疋田厩務員は充実ぶりに目を細める。前走は道悪馬場に加えて、札幌にしてはかなり暑く、レース後の反動が心配されたが、「思っていたよりも回復が早かった」と胸をなで下ろした。
順調な調整過程を踏んでおり、1週前追い切りにまたがった浜中は「反応が良かったし、いい状態。馬体に張りが出て、前回よりも良くなっています」と納得の笑みを浮かべた。長谷川師も「変な硬さもないですし、思い通りの調教ができている。いい状態で出せそう」と胸を張った。
春の
高松宮記念が1馬身差の2着に惜敗。“今度こそ”という思いは強い。「実力的にも勝てる馬だと思うので、何とか結果を出したい」と鞍上は頂点だけを見据え、負けられない戦いに向かう。
提供:デイリースポーツ