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凱旋門賞・仏G1」(10月1日、パリロンシャン)
今年も日本の悲願へ向けて、
スルーセブンシーズが欧州最高峰の頂に挑戦する。初の栄冠獲得に立ちはだかる有力外国馬を紹介する。
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無敗の超新星が頂点を極めるか-。
エースインパクトは今年の1月にデビュー戦を勝利。その後、条件戦-リステッド競走を連勝し、わずか5カ月足らず、3戦無敗のキャリアで仏ダービーの舞台に立った。
4番人気で迎えたレースは道中最後方の位置取りで、4角でも依然後方2番手。しかし、鞍上が馬群の大外へエスコートすると、1頭だけ次元の違う末脚でグイグイ伸びてきた。逃げ切りを図った1番人気の
ビッグロックを残り100メートル付近でかわし去り、最後は楽々と3馬身半突き放す圧巻のパフォーマンス。世代の頂点を決める一戦で、まばゆいばかりの輝きを放った。
それから1カ月後の7月初旬、
凱旋門賞を秋の最大目標とするローテが発表された。前哨戦のギヨームドルナノ賞(仏G2)でも、同様に後方から直線一気の
スタイル。2着との差はわずかでも、余力を十分に残したまま完勝を飾った。
ド派手なインパクトを残す同馬の走りに、ファンの期待も大きい。大手ブックメーカーは軒並み、早々と1番人気に支持した。余裕を持ったローテで陣営の青写真通りに調整は進み、主戦が3年前に
ソットサスでVを飾ったC・デムーロなら死角はなし。13年
トレヴ以来となる無敗戴冠で伝説を残す。
提供:デイリースポーツ