昨年の朝日杯FSを制したドルチェモア(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)が、スプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)でGI・2勝目を狙う。

　ドルチェモアは父ルーラーシップ、母アユサン、母の父ディープインパクトという血統。昨夏の札幌でデビュー勝ちすると、続くサウジアラビアRCで重賞初制覇。さらには朝日杯FSも制し、無傷3連勝で2歳王者の座に就いた。今回は前走のセントウルSに続き、2戦連続のスプリント戦。何とか復活の糸口をつかみたいところだ。

　86年以降に限ると、2歳GI馬のスプリンターズS参戦は延べ10回目。その成績は[1-2-1-5]の勝率11%、複勝率44％。1番人気に推された馬が1頭もいないことを思えば、悪くない成績といえるだろう。92年のニシノフラワー以来、31年ぶりとなる2歳GI馬の制覇なるか。1年前の輝きを取り戻すことを期待したい。