「
凱旋門賞・仏G1」(10月1日、パリロンシャン)
今年も日本の悲願へ向けて、
スルーセブンシーズが欧州最高峰の頂に挑戦する。初の栄冠獲得に立ちはだかる有力外国馬を紹介する。
◇ ◇
夏の欧州最大のレースを制した6歳馬
フクムが、若き力の前に立ちはだかる。
3歳時から重賞の常連ではあったが、G1初制覇は5歳を迎えた昨年6月のコロネーションC。ラ
イバルに4馬身1/4差をつける圧勝劇で本格化を告げた。しかし、レース後に骨折が判明。長期休養を余儀なくされ、残りシーズンを棒に振った。
23年5月の
ブリガディアジェラードSで約1年ぶりの復帰Vを飾ると、7月の次戦で一躍脚光を浴びることになる。近年で最高の顔触れがそろったと言われた大一番、
アスコット競馬場で行われた
キングジョージVI世&クイーンエリザベスSだ。
道中を中団馬群の真ん中で折り合い良く運び、最終コーナーで大外へ。ラ
イバルを次々とかわし去り、残り2F地点からは昨年の愛ダービー馬
ウエストオーバーとのマッチレースに。抜きつ抜かれつのデッドヒートを頭差で制し、2つ目のG1タイトルを手にした。
同馬のレーティング128は今回出走予定メンバー最上位。全ての現役馬を対象としても、129でトップに君臨する
イクイノックスに次ぐ第2位なら、その能力に疑う余地はない。激戦の疲労を考慮して、前走後は
凱旋門賞直行を選択したが、久々は全く問題なし。ここで再び頂点を極めれば、世界No.1の称号も手に入るはずだ。
提供:デイリースポーツ