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【凱旋門賞】フクム 激戦のKジョージV 欧州から世界の最強へ

デイリースポーツ
  • 2023年09月27日(水) 06時00分
 「凱旋門賞・仏G1」(10月1日、パリロンシャン)

 今年も日本の悲願へ向けて、スルーセブンシーズが欧州最高峰の頂に挑戦する。初の栄冠獲得に立ちはだかる有力外国馬を紹介する。

  ◇  ◇

 夏の欧州最大のレースを制した6歳馬フクムが、若き力の前に立ちはだかる。

 3歳時から重賞の常連ではあったが、G1初制覇は5歳を迎えた昨年6月のコロネーションC。ライバルに4馬身1/4差をつける圧勝劇で本格化を告げた。しかし、レース後に骨折が判明。長期休養を余儀なくされ、残りシーズンを棒に振った。

 23年5月のブリガディアジェラードSで約1年ぶりの復帰Vを飾ると、7月の次戦で一躍脚光を浴びることになる。近年で最高の顔触れがそろったと言われた大一番、アスコット競馬場で行われたキングジョージVI世&クイーンエリザベスSだ。

 道中を中団馬群の真ん中で折り合い良く運び、最終コーナーで大外へ。ライバルを次々とかわし去り、残り2F地点からは昨年の愛ダービー馬ウエストオーバーとのマッチレースに。抜きつ抜かれつのデッドヒートを頭差で制し、2つ目のG1タイトルを手にした。

 同馬のレーティング128は今回出走予定メンバー最上位。全ての現役馬を対象としても、129でトップに君臨するイクイノックスに次ぐ第2位なら、その能力に疑う余地はない。激戦の疲労を考慮して、前走後は凱旋門賞直行を選択したが、久々は全く問題なし。ここで再び頂点を極めれば、世界No.1の称号も手に入るはずだ。

提供:デイリースポーツ

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