27日、
船橋競馬場(曇 良)で行われたダート
グレード競走、第70回
日本テレビ盃(JpnII ダート1800m)は
JRAの1番人気
ウシュバテソーロが完勝。好位から抜け出す横綱相撲で、
ドバイワールドカップ以来のレースを勝利で飾った。勝ちタイム1分51秒7、勝利騎手は
川田将雅。2馬身半差の2着は5番人気
テンカハル(
JRA)、さらに1馬身半差の3着は6番人気
スワーヴアラミス(大井)だった。2番人気
ミトノオー(
JRA)は6着。
ウシュバテソーロは父
オルフェーヴル、
母ミルフィアタッチ(母の
父キングカメハメハ)の6歳牡馬。
JRA美浦・
高木登厩舎の管理馬。通算成績30戦10勝、重賞は4勝目となった。
レース後の関係者のコメント
1着
ウシュバテソーロ(
川田将雅騎手)
「調教をたくさんやってきているのですが、使いつつ良くなる馬だという話も聞いていました。その通り、返し馬の感触も、これを使って良くなるのだろうという動きでしたので、それを加味して競馬を組み立てようと思っていました。
1800mという距離と、
ミトノオーとの兼ね合いと、今日のこの馬の動きを考慮してポジションを取ることを選択しました。ドバイを勝った馬ですので、現状は世界で一番上のクラスにいるのは間違いないですから、この後大きな戦いが待っている中でも、ここで負けてはいけないという思いで来ています。無事に走ってくれました。
日本馬がまだ勝ったことのない
ブリーダーズカップクラシックという、世界一のダート馬を決めるところへ
ウシュバがチャレンジできることをとてもありがたく思います。無事にここまで歩みを進められていますので、競馬まで本当に無事に過ごしてもらえたらなという思いです。
これだけの馬を目の前で観ていただける機会はなかなかないと思います。無事にみなさんの期待に応え、結果も得ながら、ここからアメリカに旅立ちます。アメリカで頑張るこの馬を、心から精一杯応援してもらえたらと思います。ありがとうございました」
(
高木登調教師)
「久々の分どうかなというところはありましたが、ホッとしました。状態的には、できることは全てやってこれ以上はレースを使わないと上がらないという状態でした。ここを使って上がってくると思います。
ドバイワールドカップを勝たせていただいて、
BCクラシックという大きいレースに挑めるというのは光栄なことですし、頑張りたいです」
2着
テンカハル(
坂井瑠星騎手)
「馬の状態はすごく良かったです。今日はハミを取って走ってくれて、最後まで止まらず走ってくれました。さすがに勝ち馬は強かったですが、これからが楽しみです」
(
矢作芳人調教師)
「やはり力のいるダートは合いますね。今日は距離が足りなかったですが、価値のある2着で、今後が楽しみになりました」
5着
シルトプレ(
石川倭騎手)
「道中はロスなく回れましたし、納得いく競馬はできています。もう少しやりたかった気持ちはありますが...。成長してきていますし、充実しています」
(取材:小塚歩、小島友実)
ラジオNIKKEI