「
日本テレビ盃・Jpn2」(27日、船橋)
単勝1・6倍。堂々の1番人気に応え、世界の
ウシュバテソーロ(牡6歳、美浦・高木)が凱旋レースを圧勝。米国遠征へ弾みをつけた。2馬身半差の2着には中団から追い込んだ5番人気の
テンカハル。3着には先行した6番人気の
スワーヴアラミスが粘り込んだ。
休み明けも距離不足も関係なかった。終わってみれば世界を制した
ウシュバテソーロの強さが際立っていた。
「返し馬の感じからもこれを使ってからという感じだったし、千八と(先に行く)
ミトノオーのことも加味して、ポジションを取ることを選択した」と川田。
その
ミトノオーに
スワーヴアラミスが絡んでいく展開を、直後の4、5番手に位置。直線入り口では外から2頭を並ぶ間もなくかわし去り、独壇場へ。
3月のドバイワールドCを勝って以来の一戦。「世界の一番上のクラスにいる馬だし、大きな目標もあるので負けてはいけない」と覚悟して臨んだ。主戦は「日本馬が勝ったことのないBCクラシック(11月4日・米サンタ
アニタパーク)へ、
ウシュバがチャレンジできることがうれしい」と力を込めた。
前日、金沢の
白山大賞典を
ウィルソンテソーロで制した了徳寺オーナーも「BCへ、川田ジョッキーで行きます。ウィルソンはJBCクラシック(11月3日・大井)へ。2日連続で両方のBCを勝てればいいですね」と夢を膨らませた。
「単勝1倍台は居心地が悪いね」と笑った高木師も胸をなで下ろし、「これで次は良くなると思います」。10月17日頃に美浦トレセンで出国検疫に入り、24日に出国予定。ホースマン憧れの舞台へ、視界は良好だ。
提供:デイリースポーツ