徐々に決戦ムードが高まってきた。第102回
凱旋門賞は27日、出走馬15頭が確定した。日本から唯一、参戦する
スルーセブンシーズ(牝5=尾関)は滞在先である
シャンティイのエーグル調教場、芝直線コースで追い切って力強いフットワーク。環境の変化に戸惑う様子もなく、好仕上がりを印象づけた。出走各馬の騎手と枠順は28日に確定する。
凱旋門賞に出走する
スルーセブンシーズの最終追いが、エーグル調教場の芝直線コース単走で行われた。脚さばきは力強い。
動きを見守った尾関師は「日曜に下見も兼ねてエーグルでキャンターを行っていたので、イメージに近い調教ができた。しまいを伸ばして、この馬らしいス
トライドの大きい走りをしてくれました」と納得。「輸送時間が長かったですが、考えられる中ではスムーズな輸送ができて、無事に到着することができた。そのおかげで順調に調整できています」と過程にも満足した。ルメールも「とても調子は良さそうで、いつもの
スルーセブンシーズを見ることができた。動きはダイナ
ミックで力強さもありました」と笑みを浮かべた。
この日は重馬場だったが、レース当日まで雨予報はなし。馬場は徐々に良くなる見込みだ。尾関師は「特にこの3〜4年、かなりタフな馬場のレースが多かった。そこまで重い馬場になると、この馬にはこなせる要素はあるけど楽ではない。なので、ひと安心しています」と胸をなで下ろした。
最後に尾関師が「私は
スルーセブンシーズを競馬当日、いい状態に持っていくことしかできない。あとはジョッキーにバトンを渡します」と話せば、ルメールは「G1レベルに達している馬だと思うし、健闘してくれると思います」と愛馬を信頼。日本馬の悲願へ準備は整った。
《2頭が追加登録》16日に英セントレジャーを制した日本産の
ハーツクライ産駒コンティニュアス(牡3=愛A・オブライエン)が予定通り追加登録(登録料12万ユーロ=約1887万円)を済ませ、中1週で参戦する。前哨戦ニエル賞の覇者で当初は米ブ
リーダーズCターフ(11月4日、サンタ
アニタパーク)や
ジャパンC(11月26日、東京)を視野に入れていた独ダービー馬
ファンタスティックムーン(牡3=独S・シュタインベルク)も追加登録を済ませた。
スポニチ