「
スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
夢見た舞台に腕が鳴る。
エイシンスポッターで3度目のG1に挑む
角田大河騎手(20)=栗東・石橋。当初は除外対象だったが、賞金上位馬が回避したため、繰り上がりで出走可能になった。「
トウシンマカオ陣営のことを考えると素直には喜べませんが、出るからには一生懸命勝ちに行く競馬を」と闘志をたぎらせている。
パートナーとの出会いは3歳5月。当時は未勝利馬だったが、そこから12戦連続で手綱を任されてきた。「ずっと継続して乗せていただけることに感謝ですし、こんなにも早くG1に臨めることに喜びを感じています」と順調に出世を遂げた姿に目を細める。
ここ2走は(6)(7)着とひと息だが、どちらも開幕週で逃げ切り決着。追い込み馬にとって厳しい条件だった。ただ、今回は念願の最終週だ。「なかなか恵まれないレースが続いていますが、メンバーがそろって速い流れになればなるほど競馬しやすい。展開ひとつでチャンスです」とG1でも好勝負を見据えた。デビュー直後に出会い、ともに歩んできた相棒と短距離界の頂点を目指す。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ