スマートフォン版へ

【スプリンターズS】ジャスパークローネの団野大成騎手、テイエムスパーダとの先手争いに「こちらの方が速い」

スポーツ報知
  • 2023年09月29日(金) 06時05分
スプリンターズS追い切り(28日・栗東トレセン)

 第57回スプリンターズS(10月1日、中山)の出走馬が28日、確定した。逃げて重賞連勝中のジャスパークローネは栗東トレセンで追い切られ抜群の動き。手綱を執る団野大成騎手(23)=栗東・斉藤崇厩舎=は「こちらが速い」と、前走セントウルSを逃げ切ったテイエムスパーダに宣戦布告した。

 4月に2勝クラスを勝ってから、まだ半年もたたないうちに重賞を2勝し、サマースプリント王者を獲得したジャスパークローネの勢いが止まらない。大一番を前に出走予定馬で1頭だけ残っていた注目の最終追いは、栗東・坂路で50秒1―11秒8。力を要する馬場だったが、馬なりのまま加速ラップでまとめたのはさすがと言うほかない。「今朝はしっかり動かして、いい動きでした。疲れも感じないですね」と手綱を執った団野は状態の良さに自信を深めた。

 勢いは鞍上も同様だ。21年は2勝、22年は1勝だった重賞勝利数も、今年はここまで4勝とステップアップ。そのなかには、ファストフォースと制した高松宮記念での初G1制覇も含まれる。「G1を勝てたのはもちろんうれしいですが、騎手としてやることは変わらないですから」と団野はあくまでも自然体を貫き、落ち着いたプレーを続けている。

 同一年の春秋スプリントG1を、異なる馬で制することになれば97年に高松宮記念(当時は高松宮杯)をシンコウキングスプリンターズSタイキシャトルで制した岡部幸雄元騎手以来、26年ぶり、2人目の大記録となる。気になるのが同型の存在。同じ逃げ馬、テイエムスパーダの出方だ。「向こうも逃げ宣言していますが、普通にゲートを出ればこちらの方が速いですから。ハナを切って結果が出ているので」と自分のスタイルを崩すつもりはない。実際に前走の北九州記念では、抜群のダッシュ力で、ライバルよりも先にハナを奪って完勝している。

 鞍上は「スタートが速く、二の脚も速いのがストロングポイント。今までと違って強い馬が相手だけど、遜色ないと思う」と好勝負を思い描く。春のパートナー、ファストフォースの引退、種牡馬入り後に出合ったジャスパークローネと、G1・2勝目をつかみ取る。(山下 優)

 ◆北九州記念・VTR ジャスパークローネは18頭立て15番枠から抜群のスタートとダッシュで先手を取った。前半3ハロン32秒9のハイペースも、競り合う場面はなく直線へ。開幕週の絶好馬場で上がり3ハロンを34秒4でまとめ、ママコチャの追い上げを半馬身差で封じてCBC賞に続く重賞連勝。サマースプリントシリーズ王者に輝いた。

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す