ダートのハンデG3「第27回
シリウスS」が30日、阪神競馬場で行われた。1番人気
ハギノアレグリアスが
名古屋大賞典以来の重賞2勝目、
JRAで初の重賞勝ちを飾った。鞍上の
岩田望来(23)は8月以降で重賞4勝の固め勝ち。管理する
四位洋文師(50)は開業3年目でうれしい
JRA重賞初勝利となった。
力が違った。トップハンデタイも何のその。
ハギノアレグリアスは大外からスタートを決め、中団で流れに乗せる。4角は
ヘラルドバローズの内へ。直線で力強く脚を伸ばし、
アイコンテーラーをかわしてVゴール。重賞2勝目を飾った。
鞍上の岩田望は8月以降で重賞4勝と勢いは止まらない。「1コーナーまで砂をかぶらなかったので、いつもより前のポジションが取れました。ハンデ戦でよく勝ち切ってくれました。もっと
パワーアップすると思いますし、もうひとつ上のステージで勝ちたいなと思います」とさらなる飛躍へ、思いを乗せた。
管理する四位師は地方で重賞は勝っていたが、
JRAでは初勝利。「やっぱりうれしいですね。もっと勝てるように、さらに頑張らないと。身の引き締まる思いです」と唇を結んだ。騎手時代、01年に
ブロードアピールでV。調教師としても勝利を収めた。「大外枠だったけど、安心して見ていられました。牧場サイドとも凄くいい連携がとれて、いい夏休みを過ごせました。年齢の割に数はそんなに使っていないので、もうひと頑張りしてもらいたいです」。松田国英厩舎が21年2月末に解散して、四位厩舎に転厩してきた。思えば
ブロードアピールも松田国厩舎の管理馬。糸はつながっている。屈腱炎で1年8カ月の長期休養もあり、キャリアはまだ15走とフレッシュ。次走に関しては「一戦一戦が勝負の馬。来週1週間、様子を見てからですね」と話すにとどめた。今が充実期。層の分厚いダート界に、楽しみなベテランの星が現れた。
◆
ハギノアレグリアス 父
キズナ 母タニノカリス(母の
父ジェネラス)17年4月27日生まれ 牡6歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・日隈良江氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績15戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億47万円 馬名の由来は冠名+スペイン語「喜び」
スポニチ