今年
JRAの騎手で唯一、
凱旋門賞に騎乗するルメール。国内外で数々のビッグレースを制してきた名手にとっても楽しみな
アークデーとなる。「自分も日本での歴史が長くなったけど毎年、この時期はフランスの競馬をスケジュールの中に入れている。今年も日本馬と出場できて光栄。自分自身、幸せですね」と意気込む。
今年のパートナー・
スルーセブンシーズとは3戦3勝と相性がいい。「レースで乗るごとに強くなっているね」と成長を感じ取る。前走の
宝塚記念は自身が騎乗していた“世界No・1”
イクイノックスに首差まで迫った。「力はあると思っていたし
宝塚記念の2着も驚かなかったね。今の状態を見ると日本のG1レベルの馬だと思う」と
ジャッジ。
その
宝塚記念から前哨戦を使わず大一番に挑む。「珍しいローテかもしれないけど準備する期間は十分あったしフレッシュな状態で出走できる分、いい方に出るかもしれない。G1は勝っていないが、プレッシャーもストレスもなく準備ができる」と歓迎した。
気になるラ
イバルについては「
エースインパクト」を挙げ「レースを見ていてもポテンシャルの高い馬だと思う」と警戒する。さらに「バリードイル(A・オブライエン厩舎の調教場、今年は
コンティニュアスが出走)や、
ファーブル厩舎(
プラスデュキャルゼル)などラ
イバルは多い」と口にした。
自身にとっては13度目の
凱旋門賞。
ディープインパクトが挑んだ06年は
プライドに騎乗して2着、勝った
レイルリンクに首差届かなかった。「あの時は悔しかった。フランス人だし、
凱旋門賞を勝つのは夢以上のこと。さらに日本の馬で勝つことができれば素晴らしいね。チャンスはあると思うし、全力で頑張ります」。頼もしい名手を背に、日本のホースマンにとっても悲願の
ビッグタイトルに挑む。
スポニチ