◆第102回
凱旋門賞・仏G1(10月1日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
世界最高峰レースの一つは15頭によって争われ、今年のフランスダービー馬
エースインパクト(牡3歳、フランス・JCルジェ厩舎、父
クラックスマン)が優勝した。デビュー6連勝と無敗での
凱旋門賞制覇は2013年
トレヴ以来の10年ぶりの快挙。騎乗したクリスチャン・デムーロ騎手は2020年
ソットサス以来となる制覇となった。
日本からただ一頭参戦した
スルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・
尾関知人厩舎、父
ドリームジャーニー)は4着に敗れた。前走の
宝塚記念で世界ラン
キングトップの
イクイノックスに首差2着となり、勢いに乗って臨んでいた。日本勢は初出走となった1969年
スピードシンボリ(着外)以降、半世紀以上にわたる31頭(34回出走)が挑戦してきたが、悲願は今年もかなわなかった。
クリストフ・ルメール騎手も13度目の挑戦だったが初勝利はならなかった。
クリストフ・ルメール騎手(
スルーセブンシーズ=4着)「返し馬で彼女がすごく一生懸命だったので、プレッシャーはかけたくなかった。2400メートルは久しぶり。一番大事なのは冷静に走ることなので、最初は後ろの方になったけど、ちょうど良かった。(道中は)ちょっと引っかかっていたので速い反応ができなかったけど、息が入ってから加速してくれた。直線はスムーズだったし、最後まで頑張ってくれた。これだけのハイレベルで、すごくいいパフォーマンスをしてくれた。長くいい脚を使う、いつも通りの
スルーセブンシーズだった。日本では絶対にG1レベルで勝てるし、2000メートル以上ならチャンスがあると思う。(状態は)フランスに着いてからすごく落ち着いて、とてもいい感じで状態が良くなっていた。また海外に挑戦しても、大きいパフォーマンスができると思う。(馬場は)けっこう速くて(馬が)慣れていた。ロンシャンのコースも問題なかった」
スポーツ報知