白毛の
アイドルホース、
ソダシ(牝5=須貝、
父クロフネ)が電撃引退。1日、須貝師が発表した。
須貝厩舎の元厩務員で担当スタッフを務めた今浪隆利さん(65)が愛馬をねぎらった。「また秋に使うと思っていました。引退と聞いて、出合ってからのことを思い出します」としみじみ。
20年7月に函館でデビュー勝ちを飾ってから、
札幌2歳S、
アルテミスSに続き、暮れの阪神JF、21年
桜花賞も制して無傷の5連勝。22年
ヴィクトリアマイルも合わせてG1・3勝を挙げた。「夢を与えてくれたし、白毛で一番最初にG1を勝ったりとか、記録をつくってくれて、
ゴールドシップもそうだけど最高の馬でした」とかみしめた。今後は生まれ故郷のノーザン
ファーム(北海道安平町)で繁殖入り。今後に向けて「繁殖牝馬という第二の仕事がありますので、また頑張ってほしいです」とエールを送った。
厩舎は違うが1日の
スプリンターズSは1歳下の全妹
ママコチャがG1初制覇。「妹でもあるし、もちろんレースを見ました。いい競馬をして勝ってくれましたね」と称え、「凄い血統ですから。いい子を出してくれたら、また応援のしがいがありますし、楽しみになりますね」と愛情たっぷりのコメントで締めた。
◇今浪 隆利(いまなみ・たかとし)1958年(昭33)9月20日生まれ、福岡県出身の65歳。名古屋競馬、北海道の優駿牧場での勤務を経て
JRA厩務員に。栗東・内藤繁春、中尾正厩舎でキャリアを積み、
シングルロマンの86年
京阪杯で重賞初勝利。中尾厩舎の解散に伴い、09年に開業した須貝厩舎へ。
ゴールドシップ(G1・6勝)、
レッドリヴェール(13年阪神JF勝ち)などを担当し、
JRA・G1・10勝。今年7月20日に退職した。
スポニチ