天皇賞(秋)、あるいは
ジャパンCの前哨戦。以前は本命サイドで決着するレースの代名詞のように扱われた時期もあったが、近年は荒れることも珍しくなく、1番人気は16年の
キタサンブラックが勝って以降6連敗中だ。
1.速い上がりが要求される
直近で京都開催だった20年は稍重ながら、勝ち馬の
グローリーヴェイズは34秒5の上がりをマークした。それ以前も19年を除けば、勝ち馬は34秒台前半より速い上がりを使っていた。2400mというタフな条件設定でスタミナは必須だが、同時に速い上がりも要求される。
2.前走GIの馬
過去10回で、前走がGIだった馬は[6-5-7-26]で複勝率40.9%と好成績。対して、前走GIIの馬は[0-2-1-26]で複勝率10.3%、前走がGIIIの馬は[2-1-1-26]で複勝率13.3%。春のGIから休み明けで出走してくる馬の成績が良い。
3.京都実績に注目
20年の勝ち馬
グローリーヴェイズは同舞台の
日経新春杯を勝った実績があった。また19年の覇者
ドレッドノータスは2歳時に
京都2歳Sを勝っており、2着の
ダンビュライトは同年の
京都記念を制していた。他にも、18年の覇者
サトノダイヤモンドは以前に京都で重賞を2勝、17年の覇者
スマートレイアーは
秋華賞2着の実績があり、16年の覇者
キタサンブラックは当時すでに京都でGIを2勝していた。京都は特殊なコース形態であるからコース巧者が出てきやすい。
ボッケリーニは近走に関しては上がりが掛かるレースばかり経験しているが、過去の実績からして速い上がりにも対応できるタイプ。距離やコースに不安はなく、15年の覇者
ラブリーデイの弟という血統背景からも好走を期待したい。