「
毎日王冠・G2」(8日、東京)
今年も秋のG1シリーズを見据える強豪が顔をそろえた。上位はきっ抗ムードだが、その中でも中心は春のマイルG1を連勝した紅一点の
ソングラインだ。秋の大目標であるB
Cマイル・G1(11月4日・米サンタ
アニタパーク)への
ステップレースで、どんな走りを見せるか要注目!
今春はヴィクトリアM→
安田記念を連勝。現役マイル王の座を確かなものにした
ソングラインが、秋の
メインターゲットに掲げるのはB
Cマイル。米国決戦に弾みをつけて向かうためにも、国内での
ステップ戦でぶざまな走りは見せられない。
下準備は万全だ。酷暑が続いた9月上旬に美浦トレセンへ帰厩。暑さの影響を最小限に抑えつつ、Wコースで追い切りを重ねてきた。春のG1・2戦で結果を出したパターンを踏襲し、21日の2週前追い切りから戸崎圭が騎乗。感触を確かめてきた。
27日の1週前追いは美浦Wで3頭併せの真ん中へ。馬なりのまま鋭い動きを披露し、僚馬2騎を圧倒した。戸崎圭は「いい夏を過ごして帰ってきた感じですね。(追い切りでは)さらに素軽さが出てきました。いい状態です。春からガラッと成長というのはないけど、雰囲気の良さを感じます」と好感触だ。
春の活躍に大きく貢献した鞍上の手腕を、林師も全面信頼。「心・技・体ともにいいと、戸崎騎手に言ってもらいました」と仕上がりに自信を見せる。「秋初戦にここを選択したのは左回りであること、東京が得意であること。距離は1F延びますが、秋初戦でいい競馬ができれば。挑戦者の気持ちで行けたらと思います」。先に待つ米国遠征を意識しつつ、壮行戦となるここで貫禄の走りを見せつける。
〈1週前診断〉戸崎圭を背に、美浦Wで5F67秒7-11秒4(馬なり)。2頭の間に入れて実戦を意識させたが、並ぶ間もなく抜け出して大きく先着。切れの良さは好調時と遜色なく、ここ目標に万全の態勢だ。
提供:デイリースポーツ