◆第9回
サウジアラビアRC・G3(10月7日、東京競馬場・芝1600メートル)
今週は東京、京都に舞台を移し3日間開催、3重賞が行われるが、期待の2歳馬がそろうのが第9回サウジアラビア
ロイヤルC・G3(7日、東京)。
シュトラウス、
ボンドガール、
ゴンバデカーブースの3頭はいずれも前走で
ダミアン・レーン騎手(29)=豪州=が騎乗し、今回と同舞台の東京・芝1600メートルで新馬勝ちしての臨戦。大舞台を見据えながら火花を散らす。
“伝説の新馬戦”を制した
ボンドガールが、満を持して秋初戦を迎える。6月4日に今回と同じ東京マイルでデビュー。4角3番手から上がり最速33秒0をマークして初陣を飾ったが、その後、2着の良血
チェルヴィニアを筆頭に6着までが勝ち上がり、3着
コラソンビートはオープンの
ダリア賞V。6着の
キャットファイトは1勝クラスをレコード勝ちと負かした相手が次々と好走した。
休養中に評価も注目度も急上昇したが、ひと夏を越して、それに見合うだけの成長を遂げている。手塚調教師は「すごく良くなってきた。体が大きくなったし、ス
トライドも良くなった。カイバ食いも牝馬としては大丈夫」と目を細める。
3週後には同じ舞台で牝馬限定の
アルテミスSが組まれているが、男馬との対戦を選択したあたりに陣営の自信のほどがうかがえる。手塚師は「新馬戦は強いと思ったし、
アルテミスSだと間隔が空きすぎるのもある。あとは開幕週の馬場も合うと思うので」と説明。今回は重賞でラ
イバルは強力だが、「2頭(
シュトラウス、
ゴンバデカーブース)に勝ち切れたら今後も楽しみになるかなと思います」。手塚師は来春の主役となれるか、試金石の一戦と位置づけていた。(西山 智昭)
スポーツ報知