【東西ドキュメント・栗東＝4日】「デュガの毎日王冠は登録だけですよね」「いや、使うで。ジョッキーは川田やで」

　質問した側の菱田はポカンとなり、返答する森秀師は涼しい顔だった。千二〜千四に起用してきたデュガが一転、千八の毎日王冠に出走するのだ。加えてリーディングを突っ走る川田が鞍上とあれば二重の驚きとなるのも当然か。

　デュガは3走前と2走前を連勝してオープン入りし、前走は北九州記念に挑んだばかり。このタイミングでの路線変更に、師は「以前みたいにガーッと掛からなくなったやろ。というか前に行けなくなった。後ろの位置で折り合いついてるもんね」と説明。「東京では勝っても負けてもいい脚を使っている。頭数的にも手頃かなと思って使う」と好相性の東京を舞台に新味を期待する口ぶりだ。

　追い切りは木曜とあってこの日の指揮官は手持ち無沙汰？競馬の話はそこそこに約1時間も世間話と雑談で楽しませてくれたのだが、アイデアの豊富さに感心するばかりだった。

スポニチ