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毎日王冠追い切り(4日・美浦トレセン)
第74回
毎日王冠・G2(8日、東京=1着馬に
天皇賞・秋の優先出走権)の追い切りが4日、東西トレセンで行われ、米国遠征を見据える
ソングラインが美浦・Wコースの3頭併せで鋭く伸びて最先着。万全の仕上がりで始動戦を迎える。
見る者の目をくぎ付けにするスカッと爽快な伸び脚だった。
ヴィクトリアマイル、
安田記念とG1・2連勝中の
ソングラインは、美浦・Wコースで外
チュウワスプリング(3歳1勝クラス)、内
ヴァンナチュール(同)の真ん中からスタート。道中は落ち着いた走りで、直線で仕掛けると6ハロン84秒5―11秒0で鋭伸。ラスト1ハロンはこの日の同コース最速のタイムで、それぞれ2馬身以上突き放して堂々の最先着だ。
ヴィクトリアマイルの時と同じく3週連続で追い切りの手綱を執った戸崎は、第一声から感触の良さを伝えた。「いいですね。週ごとに素軽さが出てきて、反応が良くなっていい状態。春よりもいい感じです。ガラッと変わってくるところはないが、確実に春よりも精神面だったり、動きは良くなっている」と、仕上がりに太鼓判を押した。
始動戦である
毎日王冠の先には、目標のブ
リーダーズCマイル・米G1(11月4日、サンタ
アニタパーク競馬場・芝1600メートル)を見据えている。本番をイメージした左回りの舞台を求めて、今回はデビュー以来初めてとなる1800メートルに挑む。未経験の距離は課題でも、鞍上は「やってみないと分からないところはあるが、今の感じだと全然問題はない。もともと乗りやすいですし、もっと集中力が上がっている」と、自信を深めている。
抜群の動きを見届けた林調教師も「
ヴィクトリアマイルの後、
安田記念に向けて(状態が)一段上がりましたので、今回もこの後にブ
リーダーズCがあることを考えると、
ヴィクトリアマイルの時と同じ方向性で仕上げることがベストなのかなと思います」と目を細めた。まさしく万全の仕上がりで秋初戦を飾るお膳立ては整った。(坂本 達洋)
スポーツ報知