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【京都大賞典】ヴェラアズール逆襲 坂路で活気あふれる動き G1馬の貫禄示す

スポニチ
  • 2023年10月06日(金) 05時29分
 昨年ジャパンC覇者ヴェラアズールは栗東坂路単走で軽快なフットワーク。昨年と同じく6月以来の実戦で、このレース連覇を目指す。

 連覇に向けて上々の気配だ。昨年と同じくここが秋初戦となるヴェラアズールは坂路単走で力強く駆け上がった。前半2Fを14秒6→13秒7でゆったり入り、そこから軽く促して12秒8→12秒6と右肩上がりのラップを計時。全体時計は4F53秒7で目立たなくても活気あふれる動きが目を引いた。稽古をつけた松山も「CWコースでの追い切りに乗ることが多かったので比較しにくい面はありますが、行きっぷりが良く、まとまっていましたね。動ける状態にあると思います」と及第点のジャッジだ。

 昨年は3勝クラスのジューンSを勝ち、4カ月の休み明けで重賞初参戦。いわば挑戦者の立場だったが、ふたを開けてみれば後方追走からモノが違うと言わんばかりの剛脚で初タイトルを手にした。渡辺師は「どれだけ強いんだっていう競馬。こちらが思っている以上のパフォーマンスでしたね」と振り返る。次走のジャパンCでも勢いそのままに国内外の強豪と互角以上に渡り合い、G1馬の仲間入りを果たした。その先の有馬記念10着、ドバイワールドC13着、宝塚記念8着と近3戦は結果が出ていないが、ひと夏を越して立て直したとなれば逆襲必至。しっかり乗り込み、力を出せる態勢は整った。

 渡辺師はこの中間の調整過程について「去年と同じパターン。6月のレースを使い、ノーザンファームしがらきに放牧に出して秋は京都大賞典から」と説明し「先週、今週と負荷をかけて、去年に近いぐらいの出来にあると思います」と仕上がりに胸を張った。昨年の当レースでコンビを組んだ松山も「阪神から京都に替わるのは何とも言えないですが、乗った感じでは開幕週の時計が速い馬場でもこなせそう。心配していないです」と連覇を意識している。メンバー唯一のG1馬が貫禄を示すか。今年も秋の主役候補に名乗りを上げる。

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