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京都大賞典・G2」(9日、京都)
宝塚記念5着から巻き返しを狙う
ディープボンドが5日、栗東CWで好気配をアピールした。充実の夏を過ごし、ひと回り成長した姿を堂々と披露。悲願のG1制覇へ向け、きっちり弾みをつけたいところだ。
秋の始動戦を迎える
ディープボンドが迫力満点の動きを披露した。和田竜を背に栗東CWで単走追い。序盤はゆったりと入り、半マイルあたりから徐々に加速。直線では気合をつけられると、雄大なフットワークで力強く脚を伸ばし、6F82秒5-36秒9-11秒3を計時した。
見守った大久保師は「本来のボンドらしいいい動きで、しまいの反応も良かった。放牧から帰ってきた時は緩んでいたけど、1週ごとに自分で体をつくっている。さすがオープン馬」と目を細める。全23戦中18戦で手綱を握ってきた和田竜は、「落ち着いて走れていて、いい頃の動き。息も乱れていないし、仕上がっている」とパートナーの充実ぶりを口にした。
12度目のG1挑戦となった前走
宝塚記念は5着に敗れたが、「展開不向きのなか、よく頑張ってくれていた。状態も良かった」と指揮官が話すように、改めて能力の高さを感じる一戦だった。舞台は2勝を誇る京都へ。「下り坂のあるこのコースは脚質的にも味方する。ボンドらしい競馬をしてほしい」と師が拳を強く握りしめると、苦楽をともにしてきた主戦も「結果を出してG1へ」と力を込める。大輪を咲かせるべく、まずはここで実りある一歩を踏み出したい。
提供:デイリースポーツ