スルーセブンシーズ(牝5歳)で
凱旋門賞に挑戦した
尾関知人調教師(51)=美浦=が5日、美浦トレセンに姿を見せた。大健闘と言える4着に「思っていたよりも後ろにいたので“そのまま競馬に参加せずに終わるのでは?”と心配しましたが、最後はいい脚で伸びてくれましたね」と笑顔で振り返った。
勝ったのは地元・フランスの3歳馬
エースインパクト。6戦全勝で頂点を極めた。「強かったですね。ロンシャンで走るのは初めてでしたし、かなりイレ込んでいるように見えたのでひそかに“チャンスはあるかな”と思っていましたが…」。結果は完敗。それでも、逆転が不可能とも思えない。「ウチの馬の力を本当に生かせるのは、もう少し渋った馬場だったかもしれない」と冷静に分析した。
熱戦を終えた
スルーセブンシーズは「ひとまず無事です。今後は馬の様子を見て考えたい」と尾関師。5日にフランスを出発し、6日に帰国予定だ。「いろいろと大変ではありましたが、今後に向けてヒントになる部分はあったと思う。勝つのはそう簡単ではないけど、チャンスがあればまた挑戦したいですね」。高い壁に阻まれ続けてきた日本競馬界に、感動と勇気を与えた陣営の功績は大きい。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ