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京都大賞典追い切り(5日、栗東トレセン)
3日間開催の出走馬が5日、確定した。月曜開催の第58回
京都大賞典・G2(9日、京都)は出走馬14頭のうち11頭が東西トレセンで最終追い切り。3年ぶりに国内で秋初戦を迎える
ディープボンドが、1年半ぶりの復活勝利へ向けて復調をアピールした。
貫禄の身のこなしだ。
ディープボンドは和田竜を背に栗東・CWコースで単走。伸び伸びと、無駄な力みは一切なく4角を回った。直線半ばから気合をつけられると素早く反応。ダイナ
ミックに体を使い、6ハロン82秒5―11秒3でフィニッシュした。鞍上は「落ち着いて走れているし、いい頃の動きだと思う」と十分な手応えを示した。
一昨年から2年連続で
凱旋門賞に挑戦。秋初戦を国内で迎えるのは3歳時以来で、ローテーションは大きく異なる。大久保調教師は「前走後はいったん完全休養を挟んだので、帰ってきた時はさすがに緩んでいる感じがした」と明かしながらも、「1週ごとに自分で体をつくってくれて、どんどん良くなってきましたね」と、さすがの上昇ぶりに目を見張った。
京都新聞杯Vを含め、京都は【2・1・1・2】。今年の
天皇賞・春(2着)は4角から仕掛け、いったん先頭に立つなど見せ場は十分だった。「下り坂のある京都は味方になると思う」と指揮官。和田竜も「下りから徐々に行ければと思う」と相性の良さに期待を込める。
G1・2着4回の数字が示す通り、実力はトップクラス。ハイレベルだった今年の
宝塚記念でも、差し決着のなか、中団追走からしぶとく5着を確保した。「勝ち星から離れているので、結果を出してG1に挑戦したい」と和田竜。悲願の
ビッグタイトル獲得に向け、まずここは落とせない一戦だ。(水納 愛美)
スポーツ報知