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20年3冠牝馬デアリングタクト、体部繋靱帯炎再発で引退…繁殖入り 復帰かなわず昨年JCラストラン

スポニチ
  • 2023年10月06日(金) 10時47分
 昨秋のジャパンC4着後、左前脚の歩様が乱れて2月のサウジアラビア遠征を見送り、牧場で調整中の20年3冠牝馬デアリングタクト(牝6=杉山晴、父エピファネイア)は体部繋靱帯(けいじんたい)炎を再発したため引退、繁殖入りが決まった。6日、ノルマンディーサラブレッドレーシングが発表した。今後は岡田スタッド(北海道新ひだか町)で繁殖入りする。

 杉山晴師は「復帰に向けて、牧場で乗ってもらっていましたけど、きのう、以前痛めた繋靱帯(けいじんたい)炎を再発してしまったと連絡を受けました」とコメント。「いずれこういう日が来ると分かっていましたが、いざ引退が決まると胸が詰まる思い」とし、「感謝だけではこの馬にもらったものは言い表せません。もらったものをしっかり生かして、結果を出して恩返しできるように頑張っていきたいです。まずはお疲れさま…ですが、繁殖牝馬としてまたいい子を産んでほしいですね」と感謝とねぎらいを語った。

 デアリングタクトは、5月17日にノルマンディーファーム小野町(福島県小野町)からノルマンディーファーム(北海道新ひだか町)に移動。心身のリフレッシュを図りつつ、じっくり乗り込みを進めてきた。

 復帰に向け、10月中旬をメドに北海道新ひだか町のノルマンディーファームからノルマンディーファーム小野町(福島県小野町)に移動する予定だったが5日の調教後、ハ行が見られ、右前脚にやや熱を持っていることからレントゲンとエコー検査を受けた結果、再発が判明した。

 21年4月の香港遠征(クイーンエリザベス2世カップ3着)から帰国後に同様の症状で約1年の休養を強いられている

 通算13戦5勝、獲得賞金は6億4413万2400円。

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